レモンの力2(壊血病)
大航海時代の船乗りたちがバタバタと倒れ……世界史に見る「ビタミンC」不足の恐怖
ペストや結核よりはるかに深刻であったのは、現代では耳慣れない「壊血病」という病気
であった。この病気を発症した者は、強い疲労感と衰弱に悩まされ、皮膚は押すとずっとへ
こんだままになるほど張りを失う。鼻や口から出血し、全身の皮下に紫のあざができ、下痢
や関節の痛み、歯の脱落といった症状に苦しみながら、衰弱して死んでゆくことになる。
現代では、この病気の原因はビタミンCの不足であることがはっきりしている。長期にわ
たって陸を離れ、湿気が強い船上での食料は、堅焼きパンや塩漬け肉など長期保存の利くも
のに限られていた。重要なビタミンC源となる新鮮な野菜や果物などは、腐りやすいために
船に積まれることはなく、これが船乗りたちに大きな悲劇をもたらした。
壊血病の症状は、重要なタンパク質の一種である、コラーゲンが正常に作られなくなるた
めに起こる。
コラーゲンは細胞と細胞を貼り合わせる他、骨や腱の主要成分であり、我々の肉体はこれ
なしに形を保てない。このためコラーゲンは、全身のタンパク質の約3分の1を占める一大
勢力なのだ。
このコラーゲンの維持を助けてくれるのがビタミンCなのです。
では、現代人はビタミンCを適量接種できているのか?もちろん、現代では壊血病に苦しむ
人はほぼゼロに近いくらい亡くなりましたが、現代では精神的なストレスや食品接種による
体の疲労、家や職場、住空間からのストレスなどから、基本的な摂取量よりも追加して、ビ
タミンCを接種する事が必要だと言われています。
■ビタミンが足りないと体におこる現象■
肌の張りが失われる
歯ぐきから出血しやすくなる
傷が治りにくくなる
免疫力が低下してかぜをひきやすくなる
ストレスに対する抵抗力が弱まる
疲労感や倦怠感を感じる
肌荒れを起こしやすくなる
これらの状況がある人は、毎日、少量のピーマンやかんきつ類を接種するだけで改善される
事が報告されています。
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