ヤギとミミズは大地の力
山羊は、山間部で木の芽を食べたり、薬草の葉っぱを食べたり、果樹や草花を食べます。中
でも稲科の葉やマメ科の花が大好きです。山羊達は、前歯は下にしかありません。前歯は草を
奥に送り込む様に作られていて、草を奥歯で噛み締めて、柔らかくなれば、胃に送り、また、
食べたものを口の中に戻し噛み締める、反芻(はんすう)する事ができます。反芻する事で繊
維が強い植物はもっと柔らかくなり、ヤギが腸内で栄養として取り込む事が可能になってきま
す。人間でいう所の野菜やフルーツのスムージーでしょうか?山羊達は、岩だらけの荒地をわ
ずか10年くらいで草原に仕上げる事ができます。それはヤギの排泄物に微生物と繊維がたく
さん含まれ、土中にばら撒かれることで、土壌にとってはとても有利性がある土壌資材になり
ます。これと似たような動きをするのが、ミミズです。
みみずも山羊と同様に繊維を分解し、フンにして土中に供給してくれます。国内の森林の中
には落ち葉を食べたいミミズが土の中に潜んでます。ミミズ達は、夕方になると土の表面に現
れて、スゴいスピードで歩き始めます。そして、落ち葉や枯れた葉を食べて、大量のフンをし
ます。これは土の表土を肥やしてくれる効果があり、森林はミミズによって力強く表層根を伸
ばすしミミズによって作られた栄養素を得る事ができます。
土壌を柔らかくしたのは、人間の発明したトラクターではなく、植物のサイクルや動物、土
壌動物のおかげで自然界が再現されることがわかってきています。
さー、どうやってこれらの自然サイクルを我々は田畑に再現することが可能でしょうか?
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