ストローの凄さ
みなさんは、ご存知でしょうか?我々の国は1000年以上麦や大豆の生産を自給率10
0%だった事を、我々の先祖の農家は、畑や田圃に1000年以上毎年ストローを入れてきま
した。
さて、ストローというのはなんでしょうか?我々の耳にはプラスチックのストローを思い浮
かべてしまいますが・・・。本当のストローは麦の茎なのです。大昔から我々はストローを使
い水やジュースなどを飲んでいました。古くはメソポタミア文明から利用されていたそうで
す。
このストローは、1本でストローと呼ばれますが、畑の中には1000年以上何億本もの
ストローが毎年すき込まれます。このストローは、畑を暖めてくれる効果や、微生物の餌にな
る事、それから、微生物の住処にもなります。また、野菜作りを助けてくれる益虫などの隠れ
家などにも役に立ちます。いい土は、冬暖かく、夏涼しい。
我々人間も茅葺き屋根の伝統建築をわずか100年前まで多くの日本人が享受しておりまし
た。これは、夏場涼しく、冬は暖かい。そうです。我々はストローを土にも生活にも大切に使
って生きてきたのです。
たくさんの微生物を養うためには、ストローがたくさん重要になっています。こうやって、
我々は、毎年、力強い野菜を生産することができます。畑は火の田と書きます。水田と違っ
て、乾燥に強い作物を入れる事で、畑の作物はどんどん上手く栽培できます。元々、麦や大豆
の合間に少し野菜を作ったのが畑のスタートなのです。決して、野菜がベースではないので
す。我々は、昨今、野菜の裏で野菜を作り、土作りを全くしない世界をこの50年で作ってし
まい、多くの栽培の問題を抱えている農家や家庭菜園の方々が多いのではないでしょうか?答
えは、麦や緑肥にあります。土を鍛える事で、我々は野菜を楽に栽培可能です。水はけ、水も
ち、土の温度、土壌の多様性、全てのおいて、必要なのは健全な植物のセルロースや地中深く
まで届く麦の根なのです。
藁一本の革命を書いた、自然農法の巨頭、福岡正信さんはお亡くなりになりました
が、今でも世界の自然農法農家のバイブルになっています。
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